今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3772【失意の悲しみ】『菜根譚』
成功してすべてが上手くいっているときに、その中にすでに失意の悲しみが生じてくるものである。
何事も、油断してはいけません、という意味を込めた言葉です。
出典は『菜根譚』前集・第59章です。
苦心中、常得悦心之趣。
苦心の中(うち)に、常に心を悦(よろ)こばしむる趣(おもむき)を得、
一生懸命に苦労している間には、
いつも心を喜ばせるような味わいがあり、
得意時、便生失意之悲。
得意の時に、便(すなわ)ち失意の悲しみを生ず。
反対に、成功してすべてが上手くいっているときには、
その中にすでに失意の悲しみが生じている。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒