人物を観察するには、外見上の姿形にとらわれてはいけない。と言っています。
出典は『言志耋録』174条です。
觀人。勿徒外拘其容止。
人を觀るには、徒らに外其の容止に拘わること勿れ。
人物を観察するには、徒にその外見上の姿形にとらわれてはいけない。
須使之言語、就相其心術可也。
須(すべか)らく之れをして言語せしめ、就(つ)きて其の心術を相すべくば可なり。
ぜひその人に話をさせて、それについて心の動きを観察するのが良い。
先觀其眸子、
先ず、其のを觀(み)、
まず、その人の眸子(ひとみ)を観察し、
又聴其言語、
又、其の言語を聴(き)かば、
また、その人の言葉を聴けば、
大抵不能庾。
大抵、庾(かく)す能(あた)わじ。
その人は大抵、その心中をかくすことはできない。