【土脉(ドミャク)潤(うるお)い起(お)こる】と読まれまして、「七十二候」の第4侯を表す言葉で、2月19日~2月23日の5日間をいいます。
2月19日は「二十四節気」で立春の次ぎにあたる「雨水」の入りでもあります。
【土脉潤い起こる】は、雨が降って土が湿り気を含む季節という意味を表しています。
【土脉】の【脉】は「脈」の俗字です。
日本では古代から江戸時代初期までは、中国から伝わった暦(太陰太陽暦)が使われていました。1685年からは渋川春海(しぶかわはるみ)の手によって完成された、日本人による暦、貞享暦(ジョウキョウレキ)が使われました。
【土脉潤い起こる】もこの時から記載されました。
それ以前の第4侯は「獺(かわうそ)魚(うお)を祭(まつ)る」でした。
現在の七十二候は明治七年(1874年)に大幅に改定された略本曆が採用されています。