学問をしてみて、はじめて自分の知識不足がわかる、という意味です。
出典は『禮記(ライキ)』學記篇です。
雖有嘉肴、
嘉肴(カコウ)有りと雖も、
おいしい料理が目の前にあっても、
弗食不知其旨也。
食(くら)はざればその旨(うま)きを知らざるなり。
自分で食べてみなければ、おいしさがわからない。
雖有至道、
至道(シドウ)有りと雖も、
『真の道』が、あったとしても、
弗學不知其善也。
學(まなば)ざればその善きを知らざるなり。
学ばなければそのよさがわからない
故學然後知不足、
故に學びて然る後に足らざるを知り、
だから、学問をして、はじめて自分の学力が十分でないことが分かる。
教然後知困。
教えて然る後に困(くる)しむを知る。
人に教える時になってはじめて、教える者としての大変さを知ることになる。