身近な一つ一つの事から明らかにしていって、多くの道理を窮めてゆく。
手近なことから理解していって、深奥を窮めること、を言った言葉です。
出典は『荀子』非相篇です。
千年前のことを知ろうと思えば、現代を見るべきであり、
億万の数を知ろうと思えば一、二を調べるべきであり
上古時代を知ろうと思えば現在の周の規範を調べるべきであり、
周の規範を知ろうと思えば然るべき人物がが尊重する君子人をみるべきだ。
故曰以近知遠、
故に曰く、近きを以て遠きを知り、
だから、近いこと(身近なこと)で、遠いこと(深奥)をきわめ、
以一知萬、
一を以て万を知る。
一つのことを理解して、すべてのことを理解する。
以微知明。
微を以て明を知る
微小なことから、広く明らかに知ることが出来る。