面前で人から誉められるよりは、かげで悪口を言われないようにしなさい、という意味です。
唐の韓愈が、友人李愿(リゲン)の盤谷(バンコク)に隠棲するのを送る文中に、引用した李愿の言葉です。
出典は、韓愈「送李愿歸盤谷序」です。
愿之言曰
愿(ゲン)の言に曰く
愿が言うには、
與其有譽於前、
其の前に譽れ有る與(よ)りは、
人から誉められるよりは、
孰若無毀於其後。
其の後に毀り無からんに孰若(いずれ)ぞや。
かげで悪口を言われないようにしなさい、
與其有樂於身、
其の身に樂しみ有らん與りは、
其の身を楽しむよりは、
孰若無憂於其心。
其の心に憂へ無きに孰若ぞや。
心配事がないようにしなさい。