終戦まもない1947年(昭和22)年、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。
そのときの反響がすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。
2021年 第75回読書週間 標語は
「最後の頁を閉じた 違う私がいた」
です。
チョット話題を変えます。
孟子が勧める読書の方法です。佐藤一齋先生の『言志録』239条に記載されています。
読書法当師孟子三言。
読書の法は、当に孟子の三言を師とすべし。
読書の方法は、まさに孟子の言っている三言を師とすべきである。
曰以意逆志。
曰く意を以て志を逆(むか)う
その1、自分の心で、作者の意図をくみ取るべきである。
曰不尽信書。
曰く尽(ことごと)くは書を信ぜず。
その2、書物に対しては批判的であって、その一部は信用しても
全部は信用しない。
曰知人論世。
曰く人を知り世を論ずと。
その3、作者の人柄や業績を知り、当時の社会的背景を論じる。