思慮深く、用意周到でありながら、他人に対して謙虚である。これが達人たる一つの性格である。
出典は『論語』顏淵篇です。
夫達也者、
夫(そ)れ達(たつ)なる者(もの)は、
そもそも、本物の達人は、
質直而好義、
質(しっ)直(ちょく)にして義(ぎ)を好(この)み、
実直で道義を重んじ、
察言而觀色、
言(げん)を察(さっ)して色(いろ)を観(み)、
人の言葉を聞き分け、人の顔色を見抜く聡明さがあり、
慮以下人。
慮(おもんばか)りて以(もっ)て人(ひと)に下(くだ)る。
しかも配慮が行き届いていて、しかも謙虚な態度で人に遜る。
在邦必達、
邦(くに)に在(あ)りても、必(かなら)ず達(たっ)し、
こういう人なら、(世間の評判など気にせず、)国であろうが地元であろうがうまくいき、
在家必達。
家に在りても必ず達す。
家においての私生活でもうまくいく。