今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3604【秀(ひい)でて實(みの)らず】『論語』
学問も結実しなければ用をなさない、という意味に理解しますが、顔回の死を悼んだものであるというのが原義のようです。
しかし、顔回の死を悼んだといっても、秀でざるとか実らずとか言うのは当たらない、ということから学問の結実を期待した解釈になったようです。
出典は『論語』子罕篇です。
子曰、苗而不秀者有矣夫。
子日く、苗にして秀でざる者有るかな。
孔子が言いました、苗のうちは見事だったが、
それっきりで花の咲かないものがあるなあ。
秀而不實者有矣夫。
秀でて実らざる者有るかな。
花は咲いたが、それっきりで実のならないものがあるなあ。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒