身近なところから学んで、次第に進歩向上していくことを表す言葉です。
出典は『論語』憲問十四です。孔子と弟子の子貢との会話です。
子曰、莫我知也夫。
子日く、我を知ること莫(な)きかな。
孔子が言いました、誰も私のことを分かって呉れないんだよな。
子貢曰、何爲其莫知子也。
子貢(シコウ)曰く、何(なん)為(す)れぞ其(そ)れ子を知ること莫(な)からんや。
子貢が言いました、先生のことを分かる者がいないなんてこと、有る訳ないじゃないですか。
子曰、不怨天、不尤人、
子日く、天を怨みず、人を尤(とが)めず、
孔子が言いました、これまで、不運だった時も天を怨(うら)んだり、
人を咎(とが)めたりしたことは一度もなかった。
下學而上達。
下学して上達す。
身近なことから学んで、だんだん向上しようとして来たんだけどなぁ~。
知我者其天乎。
我を知る者は其れ天か。
誰も分かっちゃくれない。なんだかんだ言っても、私を分かってくれるのは、まあ天だね。