この世の禍は、満足することを知らぬことから起こるものが最も大きい。
足ることを知れば、いつも満ち足りていることができる。
出典は、『老子』46章です。
罪莫大於可欲、
罪は可欲(カヨク)より大なるは莫(な)く、
欲望が多いことより大きな罪悪はなく、
禍莫大於不知足、
禍(わざわい)は足(た)るを知らざるより大なるは莫く、
何かを手に入れようとするよりも大きな過失はなく、
咎莫大於欲得。
咎(とが)は得んと欲するより大なるは莫し。
満足を知らないことよりも大きな災禍はない。
故知足之足、常足。
故に足るを知るの足るは、常に足るなり。
そこで、満足することを知って満足することは、永遠に満足することなのだ。