書物を読めば、万倍もの利益がある、という意味で 北宋の王安石が読書の利益を説いた
『勧学文』の第二句 です。
学問上での読書の効果を強調し、
本を読んだらその心に記憶して忘れないようにしなさい、と結んでいます。
読書不破費 書を読むに費を破らず
読書萬倍利 書を読めば萬倍の利あり
書顕官人才 書は官人の才を顕し
書添君子智 書は君子の智を添える
有即起書楼 有れば即ち書楼を起て
無即致書櫃 無ければ即ち書櫃を致せ
窗前看古書 窗前に古書を看て
燈下尋書義 燈下に書義を尋ねよ
貧者因書富 貧者は書富に因って富み
富者因書貴 富者は書に因って貴し
愚者得書賢 愚者は書を得て賢に
賢者因書利 賢者は書に因って利あり
只見読書栄 只だ書を読んで栄ゆるを見る
不見読書墜 読書を読んで墜つるを見ず
売金買書読 金を売って書を買うて読め
読書買金易 書を読んで金を買うは易し
好書卒難逢 好書は卒に逢い難し
好書真難致 好書は真に致し難し
奉勧読書人 書を読む人に勧め奉る
好書在心記 好書は心に在るを記せよ