『論語』学而篇を出典としている言葉です。
節度ある経済政策を行い、国民を愛する、すなわち人々の心や生活を豊かにすること。これが為政者の心がけることである。
孔子の学団は、君子を養成し、諸国へ政治を担う者として派遣し春秋の戦乱を治めようとしたようです。
何人かのお弟子さん達を、要職に送り込むことは出来ましたが、乱世を鎮定するまでには至りませんでした。
子曰、道千乘之國、
子曰く、千乗の国を道(みちび)くに、
孔子が云いました、国を治めるに当って、為政者の心構えは、
敬事而信、
事を敬して信、
一に、事業を慎重に行なって、國民に信頼されること。
節用而愛人、
用を節して人を愛し、
二に、経費を節約して、税負担を軽くし、国民をいつくしむこと。
使民以時。
民を使うに時を以てす。
三に、國民を公役などで使う際には、適当な時節にすること。