【怒髪、冠を衝く】と訓読みされます。
髪の毛が逆立つほど怒り狂う様子を表す四字熟語です。同義としての【怒髪衝天】が良く知られています。
『史記』廉頗(レンパ)・藺相如(リンショウジョ)列伝の故事に由来した話です。
戦国時代、B.C.283年、秦の昭王(しょうおう)は趙の惠文王(けいぶんおう)に対して、
和氏の璧(かしのへき)と十五城と交換したい、と申し入れました。
そこで、趙王は藺相如に璧を託して秦へ使はしました。
相如が璧を秦王に奉じると、秦王は大変喜び、侍女や近侍の者たちに回して見させました。
相如は秦王に十五城を交換する気がないのを見て取り、前に進み出て言いました。
「璧には傷がございます。大王にお教えしましょう」
秦王が璧を渡すと、相如はこれを持って後ずさりして柱の側に立つと、
【逆立てた髪の毛で冠が押しあがるほど怒りをあらわにしました】。
結局、相如は璧を傷つけることなく趙に持ち帰ることが出来ました。
「完璧」の語源にもなった出来ごとです。
今日10月24日は『国連デー』だそうです。
実質的に意味のない条項で死文化されていると、言われていますが、国連憲章のなかに敵国条項と言う条文があるそうです。(第53条、第77条、第107条の3ヶ条)
「第二次世界大戦中に連合国の敵国であった国」として日本、ドイツ、他がその対象になっています。
いくら意味のない条文だ、と言われても面白くないですよね。どうして削除しないのかな。
2012年の国連通常予算分担率・分担金は
1)米国 22.00% 568.8百万ドル
2)日本 12.53% 296.1 百万ドル (約250億円)
3)ドイツ 8.02% 189.5百万ドル
4)英国 6.60% 156.1百万ドル
5)フランス 6.12% 144.7百万ドル
他187カ国 44.73%
こんな話を聞きますと【怒髪衝天】です。