【馬を帰し牛を放つ】と訓読みされます。
戦争が終わって平和になるたとえを表す四字熟語です。
戦争で使った馬や牛を野に帰し放つことから、もう二度と戦争はしないということも表しています。
【帰馬放牛】は、古代中国、周の武王が殷の紂王(チュウオウ)を討ち、武力を用いず学問を重んじ、軍用の馬を崋山(カザン)の南に帰し、牛を桃林(トウリン)の野に放ち再び用いないことを示した故事に基づいて出来た四字熟語です。
出典は『書経』武成(ブセイ)です。
翌日の癸巳(キシ)に越(およ)んで 王,朝(あした)に周より歩き、于(ゆ)きて商を征伐す。
翌日の癸巳になって、王は朝早く周から出かけていって、商を征伐した。
王商より来たり、豐(ホウ)に至る。
王は商から帰って、旧都の豐に着いた。
乃(すなは)ち武を偃(ふ)せ文を修め、
そこで武器はしまって文徳を布(し)き、
馬を崋山の陽(みなみ)に歸し、牛を桃林の野(や)に放(はな)ち
馬を崋山の南におくり、牛を桃林の野に放って、
天下に服せざるを示す。
天下にもう用いないことを示した。
【武を偃(ふ)せ文を修め】の文章は【偃武修文:エンブシュウブン】という四字熟語になっています。、
今日10月21日は『国際反戦デー』です。
1966年10月21日に日本労働組合総評議会(総評)が「ベトナム反戦統一スト」を実施し、
全世界の反戦運動団体にも呼びかけたことに由来しています。
このことで、ジャン・ポール・サルトルが総評を讃えたそうです。
また、この日は1943年に学徒出陣壮行会が開かれた日でもあったそうです。