人の善いところを見いだし、称えることを楽しみにする、と言う意味です。『論語』の季氏篇に出ている言葉です。
孔子が言いました、人には益となる楽しみと、損となる楽しみがある。
自分にとって益となる楽しみの一つが、【人の善を道(い)うを楽しむ】ことだぞ。
孔子曰、益者三楽、損者三楽。
孔子日く、益者(エキシャ)三楽、損者(ソンシャ)三楽。
孔子が言いました、自己を益する楽しみに三種、自己を損なう楽しみに三種ある。
楽節禮楽、
礼楽を節せんことを楽しみ、
礼節と音楽によって自己を磨く楽しみ
楽道人之善、
人の善を道(い)うことを楽しみ、
人の善いところを見いだし、称えることを楽しみ
楽多賢友、益矣。
賢友多きを楽しむは、益なり。
賢い友が多くいる楽しみ、これらは益となる楽しみである。
楽驕楽、
驕楽(キョウラク)を楽しみ、
享楽に耽る楽しみ、
楽佚遊、
佚遊(イツユウ)を楽しみ、
遊楽に耽る楽しみ、
楽宴楽、損矣。
宴楽(エンラク)を楽しむは、損なり。
宴楽に耽る楽しみ、これらは自己を損なう楽しみである。