厳しい諫(いさ)めの言葉は薬になるという意味です。
【苦言は薬なり】は、『史記』商君列伝に記載があります。
戦国時代、秦の宰相:商鞅(ショウオウ)が趙良(チョウリョウ)と交際しようとして引用した言葉です。
商君曰、語有之矣
商君曰く、言葉が有るや、
商君が言いました、いい言葉があります。
貌言華也
貌言(ボウゲン)は華(はな)なり
外面を飾り立てた言葉は花であり
至言実也
至言(シゲン)は実(ジツ)なり
最上の言葉は実(まこと)なり
苦言薬也
苦言は薬(ヤク)なり
厳しい諫めの言葉は薬であり
甘言疾也
甘言は疾(シツ)なり
人の気に入るような言葉は病である
商鞅は趙良に、敢て苦言を求めましたが、薬とすることなく、ついには車裂きの刑に処されてしまいました。
類似の成語としまして
良薬は口に苦く、忠言は耳に逆らう。
良薬は口に苦けれども病に利あり。
忠言は耳に逆らえども行ないに利あり。
などがあります。