人を知らなければ、人との付き合いはできない。人を知るとは、その人の長短・才能をつかむことです。それには、そのあらわれである相手の言葉を理解しなければならない。
相手の言葉を理解することなしに、その人そのものを知ることはできない。
『論語』500章の最後の章にある故事成語です。
子日、不知命、無以爲君子也。
子日く、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。
天命(天が命じ与えた使命)を知らなければ、教養人とは云えまい。
不知禮、無以立也。
礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。
礼儀・礼節を知らなければ、人の上に立つことはできまい。
不知言、無以知人也。
言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。
言葉の深い意味を知らなければ、真に人を理解することはできまい、と。