今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3406【哀鴻(アイコウ)、野に遍(あまね)し】『詩経』
悲しげに鳴いている水鳥(鴻=ひしくい)が、周辺の野に満ちている。
転じて、悲痛な叫び声をあげる避難民が、野のいたる所に居ることの意味をも表しています。
『詩経』小雅の鴻鴈(コウガン)という詩の一章節です。
鴻鴈于飛
鴻鴈(コウガン)于(ここ)に飛び
鴻鴈が飛び、
哀鳴嗷嗷
哀鳴(アイメイ)すること嗷嗷(ゴウゴウ)たり
哀しく鳴く声がはげしく聞こえる。
(避難している人たちが、まだ安居を得ないで、その苦しみを愬えるが如きに喩える)
東日本大震災10年目、未だに避難を強いられている方々は、4万人を超えています。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒