『うれしいひな祭り』 サトウハチロー作詞・河村光陽作曲
【1番】
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり
【2番】
お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
【3番】
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣
【4番】
着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり
ひな祭りの起源は、300年頃の古代中国で起こった「上巳節」にさかのぼるようです。
五節句の二番目「上巳(じょうし)の節句」とは旧暦3月の最初の巳の日ことです。
春を寿ぎ、無病息災を願う厄祓い行事だったようです。
中国:三国時代の魏より3月3日に行われるようになったと言われています。
「桃の節句」の起源は平安時代より前であり、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。
やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展しました。
元々は、5月5日の端午の節句とともに男女の別なく行われていましたが、江戸時代の頃から、
豪華な雛人形は女の子に属するものとされ、端午の節句(菖蒲の節句)は「尚武」にかけて男の子の節句とされるようになりました。
新暦の3月3日に行われ、雛人形の段飾りを飾るのは日本特有の習俗のようです。