道路や交通が四方八方に通じていることを表す四字熟語です。
現在はこの【四通八達】は、道路・交通が四方八方に通じていて便利な様子を表しています。
また交通の拠点という意味でも使われます。
ですがこの四字熟語【四通八達】は、古代中国に於いては、他国から侵略されやすいという心配の種であったようです。
『史記』酈生(レキセイ)伝には
そもそも、陳留(チンリュウ)は天下の要衝(ヨウショウ)であり、【四通五達:シツウゴタツ】の
郊野(コウヤ)に囲まれております。
と記載があり、【四通五達】となっていました。モチロン四方八方へ道が通じているという意味です。
『晉書』慕容徳(バクヨウトク)伝には
滑台(カツダイ)は【四通八達】の地であり、北は魏と南は晋と西は秦と接しており、
一日も安心できません。
とこちらは【四通八達】です。
『史記』の【四通五達】は秦末漢初、『晉書』の【四通八達】はA.D.399年いずれも戦乱のときでした。特に『晉書』の【四通八達】のときは「五胡十六国時代:316年~439年」といわれ、乱立興亡のめちゃくちゃな時代でした。
現代では【四通五達】【四通八達】の利便性を享受していますが、
往時は【四通八達】のため攻め込まれる危惧(キグ)に戦戦兢兢(センセンキョウキョウ)としていた、
むしろやっかいな状態と捉えていたようです。
10月14日は『鉄道記念日』です。
いまから140年前の、明治5年9月12日(新暦1872年10月14日)に、新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止)と横浜駅(現在の根岸線桜木町駅)とを結んだ日本初の鉄道が開業しました。
1921年(大正10年)10月14日に鉄道開業50周年を記念して東京駅の丸の内北口に鉄道博物館(初代)が開館したことを記念したもので、翌1922年から鉄道記念日として制定されました。
2012年10月8日、赤レンガ駅舎の愛称で親しまれてきた東京駅丸の内駅舎が、約5年の歳月をかけた改装工事を完了しリニューアルオープンしました。