一言だけで知者とも愚者とも見られることを言います、ですから言葉は慎むべきであることを言ってます。
出典jは『論語』子張篇です。
子貢日、
子貢曰く、
子貢が言いました、
君子一言以爲知、
君子は一言(イチゲン)以(もっ)て知と為(な)し、
君子はたった一言で知者とも見られ、
一言以爲不知。
一言以て不知と為す。
愚者とも見られてしまうものだ。
言不可不愼也。
言は慎(つつし)まざる可(べ)からざるなり。
発言にはよほど慎重でなければならない。
夫子之不可及也、
夫子(フウシ:孔子のこと)の及ぶべからざるや、
先生が我々の及びもつかないほど偉大な存在であるのは、
猶天之不可階而升也。
猶(なお)天の階(きざはし)して升(のぼ)るべからざるがごときなり。
ちょうど天に梯子をかけて昇れる人が誰もいないのと同じようなものだ。