利益追求のみに走るのは、害のはじめなり、と言う意味です。出典は『淮南子』詮言訓です
故譽生則毀隨之、
故に譽(ほまれ)生ずれば則ち毀(そしり)、之に隨(したが)ひ、
名誉が生ずれば、誹謗がこれに伴い、
善見則怨從之。
善見(あらは)るれば則ち惡、之に從ふ。
善が表面に現れれば、悪がこれに従う。
利則為害始、
利は則ち害の始め為り、
利は害のはじまり、
福則為禍先。
福は則ち禍の先為り。
福は禍の先駆けである
唯不求利者為無害、
唯(た)だ利を求めざる者のみ、害無しと為し、
ただ利を求めぬ者のみが、害を受けることなく、
唯不求福者為無禍。
唯だ福を求めざる者のみ、禍無しと爲す。
ただ福を求めぬ者のみが、福を蒙らずにすむ。