非常に困難な任務を遂行したのに、自分の手柄を誇示するのではなく、むしろ謙遜する態度のこと。出典『論語』雍也篇
子曰、孟之反不伐。
子日く、孟之反(モウシハン)、伐(ほこ)らず。
孔子が言いました、孟之反は功を誇らぬ人物だ。
奔而殿。
奔(はし)りて殿(デン)す。
負け戦の殿(しんがり)を立派に務めたが、
將入門、策其馬曰、
将(まさ)に門に入らんとして、其の馬に策(むち)うちて日く、
城門に入ろうとしたときに、馬に一鞭当てて
非敢後也。
敢て後るるに非ざるなり。
わざわざ後れて殿(しんがり)を務めた訳ではない。
馬不進也。
馬進まざるなり。
この馬の足が遅かっただけのことだ、と云った。