謗(そし)られることと、誉められることは一揃いのものである。
毀譽一套也。
毀誉は一套なり。
謗られることと、誉められることは一揃いのものである。
譽是毀之始、
誉は是れ毀の始め、
誉められることは謗られることの始めであり、
毀是誉之終。
毀は是れ誉の終なればなり。
謗られることは誉められることの終りであるからだ。
人宜不求譽而全其譽、
人は宜しく求めずして、其の誉を全うし、
人は先ず誉められようとしないで、誉められる元になる行いを完全になし、
不避毀而免其毀。
毀を避けずして其の毀を免るべし。
徒らに謗られる事を避けようとしないで、根本的に謗られないように務めるのがよい。
是之爲尚。
是(こ)れを之(こ)れ尚(たっと)しと為す。
これが一番よいやり方である。