今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3243【少壮の時に当りては、須(すべか)らく衰老(スイロウ)の辛酸を念(おも)うべし。】『菜根譚』
年若く元気な時に、やがて訪れて来る、年老いて体力の衰えた時の苦痛を思いやるべきである、という意味で、老後を考えて若い時に努力を積むことが大切である、と言ってます。『菜根譚』前集185条
処富貴之地、
富貴の地に処(お)りては、
富貴の身分にある時は、
要知貧賤的痛癢、
貧賤の痛癢(通用)を知らんことを要し、
貧賤の境遇にある人の苦痛を知ることが必要であるし、
当少壮之時、
少壮の時に当りては、
若くて肉体的にも盛んな時には、
須念衰老的辛酸。
須(すべか)らく衰老(スイロウ)の辛酸(シンサン)を念(おも)うべし。
年老いて体力の衰えた時の苦痛を思いやるべきである。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒