今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3191【遠慮】『論語』
遠い将来のことまで見通して、よく考えておかないと、必ず近いうちに禍が起こることがある、という意味です。『論語』衛霊公
【遠慮】の語源になった章です。
【遠慮】は、将来を見通すこと→深く考える必要がある。→それには時間がかかり、控えめになる。
という意味の変化が、今につながったのではないでしょうか。
子曰、
子曰く
孔子が言いました
人而無遠慮、
人にして遠き慮(おもんぱか)り無ければ、
人として遠い将来のことを手広く熟慮して予防しないと、
必有近憂
必ず近き憂い有り』
必ず近いうちに禍ごとがある。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒