忠の字は誠、真心という意味で、自分自身を責めるのには、この忠、即ち真心であるかどうかをもってするのがよい。決して、「忠」を以て、人を責めてはいけない。
忠字、宜責於己。
忠の字は、宜しく己(おの)れに責(せ)むべし。
忠の字は誠、真心という意味で、自分自身を責めるのに、
この忠、即ち真心であるかどうかをもってするがよい。
勿責諸人。
諸(こ)れを人に責むること勿(なか)れ。
これをもって人を責めるのはよくない。
恕字、宜施於人。
恕の字は、宜しく人に施(ほどこ)すべし。
恕は思いやりということで、これは人に施すべきことで、
勿施諸己。
諸(こ)れを己れに施すとこ勿れ。
自分自身に思いやりをかけてはいけない、