道に迷う人は、知っている人に道を聞かないで、自分勝手に進んでしまう、という意味です。
出典は『荀子』大略(タイリャク)篇です。
天下國ごとに俊士(シュンシ)有り、世ごとに賢人有り。
天下にはどこの国にも優れた人がいるし、いつの世にも賢者はいる。
迷ふ者は路を問はず、
道に迷う人は、知ってる人に道を聞かないからであり、
溺(おぼ)るる者は遂(スイ:水中で渡ることのできる経路)を問はず、
溺れる人は、知っている人に浅瀬を聞かないからであり、
亡人(ボウジン:国を滅ぼしかねない人)は獨(ドク)を好む。
亡国の君主は、誤った独断に陥(おちい)りがちである。
荀子が謂わんとしていることは、
迷ったら、人に相談しなさい、ということです。
自分勝手にやっていると、だんだん深みにハマってとんでもないところに行ってします。
それと、相談相手を選ぶのも充分注意しましょう。信頼のおける、洞察力のある人を選ぶことです。