心を養い、修養していくうえで、一番良いことは、誠を持つということである。誠を持っていれば、恐れることもなく、恥じることもない、という意味です。
誠であることを究めるには、仁を守り、義を行うことである、と荀子は申してます。『荀子』不苟(フコウ)篇
君子養心莫善於誠、
君子、心を養うは、誠より善きは莫(な)し。
(知識もあり教養もある)君たちが心を養うには、誠であることよりも良いことはない。
致誠則無它事矣。
誠を致(きわ)むるには則ち它事(タジ)無し、
誠であることを究めるには他でもなく、
惟仁之為守,惟義之為行。
唯(ただ)仁を之れ守ることを爲し、唯義を之れ行うことを爲す。
ただ仁(相手への思いやり)を守り、義(道義にかなった正しいこと)を行うことである。
誠心守仁則形,
心を誠にして仁を守れば則ち形(あら)わる、
心中を誠にして仁を守り切れば、必ず形となって外に表れる。