わざわいと幸福とは、隣同士であって、福があれば禍があり、禍があれば福があるように、いつどうなるか分からないから予防警戒を怠らないように、という意味です。『荀子』大略篇
敬戒無怠,
敬戒(ケイカイ)して怠ること無かれ、
つつしみ戒めて、怠らずなさいませ。
慶者在堂
慶者(ケイシャ)堂(ドウ)に在りて、
家の堂内には祝いの客が来ているのに、
弔者在閭。
弔者(チョウシャ)閭(リョ)に在り。
家の門には弔問の客が訪れている。
禍與福鄰,
禍は福と鄰(となり)して、
このように、禍と福は隣りあわせなのです。
莫知其門。
其の門を知ること莫(な)し。
両者はどこから来るのか、誰も知りません。