志を曲げることなく、固い信念を以て事に当れば遂には実現される、ということです。
『後漢書』耿弇(コウエン)傳。『十八史略』東漢篇
後漢の光武帝が臨淄(リンシ:山東省)で群臣と会合している時、将軍の耿弇(コウエン)を激励している場面での言葉です。
將軍前在南陽、
将軍前(さき)に南陽(ナンヨウ)に在りて、
将軍は以前、南陽におった時、
建此大策、
此の大策(タイサク)を建つ、
(齊国攻略の)雄大な計画をたてたが、
嘗以爲、落落難合、
嘗(かっ)て以為(おも)えらく、落落(ラクラク)として合わせ難きも、
あまりに志が大きすぎて自分の考えとは合わず、実行は覚束ないと思っていた。
有志者事竟成也。
志有る者は事(こと)竟(つい)に成るなり、と。
なるほど、志さえ固ければ何事でも結局は成就するものであるわい。