親孝行をすることです。
冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるように気を配り、毎晩寝具を整え、毎朝ご機嫌をうかがって、両親を気遣うことを表している四字熟語です。
出典は、『礼記(らいき)』曲礼(きょくらい)上篇の前半に出てくる一文です。
漢字21字からの文章
【凡爲人子之禮、冬溫而夏凊、昏定而晨省。在醜夷不争。】
なのですが、【温凊定省】以外にも【冬温夏凊:トウオンカセイ】、【昏定晨省:コンテイシンセイ】の四字熟語が作られています。
原文① 凡爲人子之禮、
凡(およ)そ人の子たるの礼、
およそ人の子たる者の(両親に仕える)礼として、
原文② 冬溫而夏凊、
冬は温(あたた)かにして夏は凊(すず)しくし、
冬には暖かく、夏には涼しく(過ごせるように)配慮し、
原文③ 昏定而晨省。
昏(くれ)に定めて晨(あした)に省(かえり)みる。
毎晩寝床をきちんとし、毎朝ご機嫌を伺って(両親を)気遣ったりすること、
原文④ 在醜夷不争。
醜夷(しゅうい)に在りて争わず。
そして、兄弟、朋友と争いを起こして(両親に)心配をかけないこと。
原文②から、【冬温夏凊】
原文③から、【昏定晨省】
原文②+原文③から、【温凊定省】
がそれぞれ作られました。
【凊】の字は、【冫】+【靑】からできた形声文字です。 すずしい、寒い、の意味があります。
【冫】は氷を表しています。【凊】は常用漢字ではありませんので、音を表す【セイ】は
【靑】であって【青】ではありません。【月】ではなく【円】です。
9月第3月曜日。敬老の日 です。
2002(平成14)年までは9月15日。2003年から「祝日法」の改正によって「敬老の日」が9月第3月曜日となりました。
昭和22年に兵庫県の現「多可町」が提唱した「としよりの日」が始まりで、他の国にはない祝日だそうです。