父母の恩は、高くて深いものである、ということです。原文はチョット違ってます。
『童子教(ドウジキョウ)』という鎌倉時代~明治の中頃まで使われていた日本の初等教育用の書物に出ている教えです。江戸時代には寺子屋の教科書として使われていたそうです。
五言の漢文320句より構成されています。
父恩者高山、須彌山猶下。
父の恩は山より高く、須弥山(シュミセン)猶(なお)下(ひく)し
父親の恩徳は、たとえれば高い山よりも高く、
あの須弥山(シュミセン)の高さもこれに比べると低い。
母德者深海、滄溟海還淺。
母の徳は海より深く、滄溟海(ソウメイカイ)還(かえ)って浅し。
母親の恩徳は、たとえれば深い海よりも深く、
青々とした大海原の深さもこれに比べると浅い。