学問は才能がないと思われる者でも努力を重ねると、大成するという意味です。
北斉の学者:顏之推(ガンシスイ)が、努力を重ねて学問をする人は、ついには精緻円熟の境地に達すると説いてます。『顔氏家訓』文章篇にでている一文です。
學問有利鈍、
学問に利鈍有り、
学問をする人には、理解の早い人とそうでない人があるものだ、
文章有巧拙。
文章に巧拙有り。
文章を作るのにも上手い下手があるものだ。
鈍學累功、
学に鈍なるも功を累(かさ)ぬれば
学問の理解が遅い者でも努力を重ねていけば、
不妨精熟。
精熟を妨げず。
遂には精緻円熟の境地に達する。