『中庸』第二十章五節にある言葉です。
仁(相手への思いやり)の徳を持っていればこそ人間である。
もし仁の心を失えば、もうそれは人間ではない。
人の人たるゆえんは、仁があるからであり、また仁の道こそ人の道である。
仁者人也。
仁は人なり
仁(の意味)は人(人間らしさ)である。
親親爲大。
親を親(した)しむを大なりと為す。
(仁の徳は、人の本姓である。仁の基本は肉親への親愛の情なので)
親族に親しむことが大切である。
義者宜也。
義は宜(ギ)なり、
義(の意味)は宜(ほどよさ)である。
尊賢爲大。
賢を尊ぶを大なりと為す。
(義の徳は、社会規範における適宜さである。義の基本は社会規範に沿った
理性的な判断なので)
賢者を賢者として尊重することが大切である。