自分が他人に何かをしてあげたとしても、そのことで感謝を期待したりしてはいけない。
我有功於人不可念、
我(われ)、人に功(こう)あるも念(おも)うべからず。
自分が他人に何かをしてあげたとしても、
そのことで感謝を期待したりしてはいけない。
而過則不可不念。
而(しか)るに過ちは則(すなわ)ち念(おも)わざるべからず。
他人に迷惑をかけたならば、そのことを忘れてはいけない。
人有恩於我不可忘、
人、我に恩あらば忘れるべからず、
他人が自分に対して恩義を与えてくれたならば、そのことを忘れていけない。
而怨則不可不忘。
而(しか)るに、怨みは則(すなわ)ち忘れざるべからず。
しかし、他人に対する怨みは、いつまでも覚えておかずに、
忘れ去るようにした方がよい。