人がほんとうにその人を愛するなら、その人を立派にするために、その人を苦労させないでおかれようか。『論語』憲問篇にある言葉です。
『かわいい子には旅をさせよ』と同じような意味です。
子曰、
子曰く
孔子が言いました、
愛之能勿勞乎。
之(これ)を愛して能(よ)く労(ロウ)することなからんや。
人がほんとうにその人を愛するなら、その人を立派にするために、
その人を苦労させないでおかれようか。
忠焉能勿誨乎。
忠(チュウ)にして能く誨(おし)うることなからんや。
人がほんとうにその人に忠実であって、まごころを持っているなら、
これを教え導かなでおられようか。