原文は一年が先に来ています。『通俗編』時序。
一年之計在于春、
一年の計は春(元旦)に在り
一日之計在于晨。
一日の計は晨に在り
「晨」は、日+辰(シン:音符号)から作られた形声文字です。意味は「あした。夜明け。早朝」です。
「あした」は、「ゆふべ」に対する語で、「ゆふべ」の究極にくるのが「あした」です。
「ゆふべ」→「よひ」→「よなか」→「あかとき」→「あした」で夜の時間が示されます。
「あくるあした」の意味から、のちには「明日」をいみするようになったそうです。
「あした」は、「淺時:あさしだ」が変化して「あした」になりました。
以上は「あした」について、白川静著『字訓』による説明です。」
『通俗編』は、翟灝(テキコウ:清の時代の学者)の撰による、日用通俗の語彙を分類解説した辞典です。出典も明記してあります。38巻。
今日から 令和2年が始まります。干支で言いますと、『庚子:かのえね』です。
『甲子(きのえね)』から数えますと 37番目です。
『オリンピックの年』です。