今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.2961【三たび思いて而る後に行う】
何をするにも、三回も考えを練りに練ってから、初めて実行に移す、ということですが、そのために優柔不断となってしまう虞がある。孔子がこれを心配して、二度考え直してやれば結構だろう、と言った故事です。『論語』公冶長。
季文子、三思而後行。
季文子(キブンシ)三たび思いて而(しか)る後に行う。
魯の家老:季文子は、何をするにも三度考えて、初めて実行に移した。
子聞之曰、
子(シ)之(これ)を聞きて曰く、
これを聞いた孔子は、
再斯可矣。
再びせば斯れ可なり。
二度考え直してやれば結構だろう。思慮も度が過ぎると、優柔不断となる。
と言いました。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒