世間には、他人に逆らって楽しんでいる者がいる、という意味です。『言志晩録』195条
『触忤』は、相手の意に逆らって、冗談半分にからかうことを言います
人有好爲触忤者。
人は好んで触忤(ショクゴ)を為す者あり。
世間には、他人に逆らって楽しんでいる者がいる。
不但失徳。
但だに失徳なるのみならず。
こういうのは、その人の徳を失うばかりでなく、
而取怨之道的在此。
怨を取るの道も的(まさ)に此(ここ)に在り。
人から怨みを買うのもまたここにある。
可戒之至。
戒(いまし)む可(べ)きの至(いたり)なり。
充分に、戒めなければならない。