災いと幸せは順繰りにおとずれるものだということを表した四字熟語です。
【倚】は、「人+奇」の形声文字です。「奇」は把手(とって)のある曲がった刀をかたどった字です。
直立しがたいことから、他のものに寄り掛かる、と言う意味になりました。
【伏】は、「人+犬」の会意文字です。亡くなった王の死後を守るために埋められた武者と犬を
表した字です(白川静 説)。
【老子】58章に「禍は福の倚(よ)る所、福は禍の伏(ふ)する所」と出ています。
今の日本の政治を独断と偏見をもって【老子】58章の前半を意訳してみました。
其の政(まつりごと)悶々(もんもん)たれば、
政府が党利党略じゃなく、国民のために政治をするならば
其の民(たみ)は淳々(じゅんじゅん)たり。
国民は安心して、生き生きと暮して行けます。
其の政察々(さつさつ)たれば、
権力を振りかざし国民を苦しめる政治をするから、
其の民は欠々(けつけつ)たり。
国民も素直に従わなくなるのです。
禍(わざわい)は福の倚(よ)る所、
禍の中には福が潜んでいるし、
福は禍の伏(ふ)す所。
福の中には禍が隠れています。
同義の四字熟語としまして
【禍福糾纆】:カフクキュウボク
【禍福糾繩】:カフクキュウジョウ
【禍福相倚】:カフクソウイ
【禍福相貫】:カフクソウカン
【禍福之転】:カフクのテン
【塞翁之馬】:サイオウのうま
があります。
3年前、当時の政権がどうにもならないダメ政権でしたので、他の選択肢がなかったこともありまして、止むを得ず、何がしかの期待を込めて現政権に任せてみました。・・・・・結局、外れでした。
9月2日は、語呂合わせで『籤(くじ)の日』です。なかなか当たらないものですよね。