【酒は憂(うれ)いを掃(はら)う玉箒(たまはばき)】.
酒は、心配事や悩み事などを掃い去ってくれる箒のようなものだという意味です。
蘇軾の詩『洞庭春色』に詠われています。五言×20句の詩です。
蘇軾の序文があります
安定郡王どのは蜜柑を用いて酒を醸し、「洞庭の春色」と名づけられた。
色・香り・味わいのいずれをとっても絶品である。王はその酒を甥の
趙徳麟(チョウトクリン)に贈り、徳麟はそれを私(蘇軾)に飲ませてくれた。
そのためにこの詩を作ったのである。
酒に酔って筆の運ぶに任せたので、いささかだらだらとした趣きにはなった。
15) 應呼釣詩鉤
応に詩を釣る鉤(ばり)と呼ぶべし、
16) 亦號掃愁帚
亦愁(うれ)いを掃う箒と号す。