七十二候の53番目で今年は10月29日~11月2日をいいます。
【小雨時々降る】という小雨は『時雨:しぐれ』のことを言います。
『時雨:しぐれ』は、主に秋から冬にかけて、一時的に降ったり止んだりする雨です。
『時雨:しぐれ』の語源は、いろいろあるようで、これといった定説はないようです。
「シバシクラキ(しばらくの間暗い)」や「シゲククラキ(茂暗)」など、一時的に暗くなるところからとする説などもあるようです。
漢語の「時雨:ジウ」は、「ほどよいときに降る雨」を意味し、転じて教化の行われることの喩えを表します。『孟子』滕文公下に出ています。
誅其君弔其民、
其の君を誅して其の民を弔れむこと、
暴君を討って、その人民をあわれみ慰めたのは
如時雨降、
時雨(ジウ)の降るが如くにして、
ちょうど程よい慈雨でも降るように
民大悦、
民大いに悦べり。
人民はみな大いに悦んだ