学ぶのが好きだ、という人は御馳走をたらふくくいたいなどとは思わないものだ。

　　子曰、
　　子曰く、
　　　　　孔子が言いました、

　　君子食無求飽、
　　君子は食飽くを求むること無く、
　　　　　ちゃんと下大人は、ご馳走を:腹一杯食べて、

　　居無求安。
　　居（きょ）安（やす）きを求むること無し。
　　　　　快適な家に住みたいなどということを考えてはならない。

　　敏於事而愼於言、
　　事に敏にして言に慎み、
　　　　　人として為さねばならぬ事を速やかに実行し、言葉を慎んで軽はずみなことは言わない、

　　就有道而正焉。
　　有道に就きて正す。
　　　　　優れた人を見習って向上しようとする。

　　可謂好學也已。
　　学を好むと謂うべきのみ。
　　　　　こういう人こそ、学ぶことが好きと云って良いだろう。