高温によって金属を溶かして流し、また石までも鑠かしてしまうような、厳しい暑さを表現する四字熟語です。
暑くなるわけが『楚辞』招魂で説明されています。
「招魂」を誰が書いたとか、書かなかったとかは学者先生におまかせするとしまして、
【流金鑠石】の前後の文を掲げます
魂よ帰り來たれ。東方以て託す可(べ)からず。
魂よ帰って来なさい。 東方は身を寄せることは出来ない。
長人は千仞、惟(ただ)魂を是(こ)れ索(もと)む。
そこでは背丈が千仞の長人が、ただ魂だけを探して食う。
十日代るがはる出で、金を流し石を鑠かす。
十個の太陽が代わるがわる出て,その熱は金属を溶かして流し、また石までも鑠かしてしまう。
中国神話によると、十個の太陽が天にありました。十個もあるんですから、世の中非常に熱く、大地には何も生えなかった。その時、后羿(コウゲイ)という弓の達人が9つの太陽を射落とし、現在に至ったということだそうです。
今日、8月16日は「最高気温記念日」だそうです。
2007年(平成19)に岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で日本の最高気温40.9℃が記録され、74年ぶりに日本の最高気温の記録が更新されました。