初めに思い立った決心をいつまでも、忘れてはいけない。
世阿弥の著作『花鏡(カキョウ)』にある言葉です。
しかれば、当流に、万能一徳の一句あり。
【初心忘るべからず】。
この句、三箇条の口伝あり。
是非の初心忘るべからず。
うまく演じられたり、うまくいかなかったり、いろいろあるだろうが、
一所懸命な気持ちを忘れてはいけない
時々の初心忘るべからず。
そこそこの年齢になると慣れによってつい初心を忘れ熱意がなくなる。
見た目は上手に舞ったが花がない。
老後の初心忘るべからず。
老後になっても新しいことに挑戦する気持ちが大切である。