学ぶことを続け、常に復習をする。そのようにして自分の身についていくのは、なんと愉快なことではないか。
『論語』の第1章です。
江戸時代の大儒:伊藤仁斎が
『門人この章を以て一書の首に置く。蓋し一部の小論語と云ふ』
と評しています。
『論語』は、學に始まって「學」に終わると言われています。
子曰、學而時習之、不亦説乎。
子曰く、学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。
孔子が言いました、
学ぶことを続け、常に復習をする。そのようにして自分の身についているのは、
なんと喜ばしいことではないか。
有朋自遠方来、不亦樂乎。
朋、遠方より来る有り、亦楽しからずや。
友人が遠方より訪ねて来てくれるのは、楽しいもんだ。
人不知而不慍、不亦君子乎。
人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。
世間の人が、私の能力を認めてくれなくても、不平不満を抱かない。
(そんなことは気にせず一層研鑽に励む。)
それが教養人というものだ。