今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.2729【躬(み)の逮(およ)ばざるを恥ず】『論語』里仁
直訳しますと、自分の実行することが言葉に伴わないのを恥ずかしく思う。
別の言い方をしますと、口先だけで実行が伴わない、となります。
『饂飩屋の釜』、うどんを茹でる釜には、いつも湯が入っていることから、
「湯ばかり」、「言 (ゆ) うばかり」。
子曰、
子曰く、
孔子が言いました
古者言之不出、
古者(いにしえ)、言(ゲン)の出(い)でざるは、
昔の人が軽々しく言葉を出さなかったのは、
恥躬之不逮也。
躬(み)の逮(およ)ばざるを恥ずればなり。
自分の実行することが言葉に伴わないのを恥ずかしく思うからである。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒