心ある人(仁者)だけが(公平無私なので)善い人は善い人とし、悪い人は悪い人として、見きわめることができる。『論語』里仁篇
子曰、
子曰く
孔子が言いました、
惟仁者、
惟(ただ)、仁者のみ
心ある人(仁者)だけが(公平無私なので)
能好人、
能く人を好み
善い人は善い人とし
能惡人。
能く人を惡む。
悪い人は悪い人として、見きわめることができる。
ところで、どのような人が悪むべき人物なのか、と申しますと、
陽貨篇第十七に孔子と子貢の問答の中で、七種類を挙げています。
1、人の悪口を言いふらす者。
2、部下でありながら、上司の陰口を言う者。
3、度胸ばかりで礼儀知らずの者。
4、実行力はあるが、すぐ行き詰まってしまう者。
5、人の意見を掠め取って、自分の意見であるかの如くする者。
6、傲慢不遜な行動を勇気と勘違いしている者。
7、人の秘密を暴き立てて、正直者づらしている者。
1~4、が孔子の言、5~7、が子貢の言です。